副住職の書籍(共著)発刊のお知らせ

この度、当山副住職を含む我が臨済宗建長寺派の個性豊かな和尚さん達による共著本、

「めんどうな心が楽になる ~五人の禅僧が説く生き方のコツ~」(牧野出版)が発行されました。

哲学者・大竹稽さんとの対談形式で綴られる、「めんどくさい己の心」との向き合い方について。

難解な内容は一切なし!気楽に読んで頂ける一冊です。是非ご一読下さい。

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「嫉妬」「怒り」「迷い」「ストレス」「恨み」
今も昔も変わらず人の心に巣食う、ネガティブな感情。
名刹・建長寺派の個性あふれる五人の和尚たちが、
大竹稽氏(思想家・文筆家)を聞き手に、それらの
感情の正体を説き明かし、苦しみを手放して心が楽になる
生き方を自らの経験を交えて本音で語ります。

 

□心というのは、すき間があると悪いものが入ってくる
□思い切って与えることで嫉妬はなくなる
□怒りを感じたときは、「ありがとう!」と言ってしまう癖をつける
□迷っている自分を温かく見守ってくれる、もう一人の自分を信じる
□ストレスを軽減するのではなく、ストレスによる疲労を軽減することが大事
□誰かを恨んでいるとき、じつは自分すらも恨んでいる

 

本書を読めば「怒りや恨みとは無縁で、迷いもない聖人君子」という
和尚さんのイメージが大きく変わるのと同時に、ネガティブな感情との
上手な付き合い方が分かります。


感情のコントロールができず悩んでいる人、今辛くてたまらない人、
より良く生きたいと願うすべての人にとって、ヒントになる言葉が満載の一冊です。

 

永井宗直(ながい・そうちょく)
臨済宗建長寺派満願寺住職。1963年横須賀市生まれ。花園大学卒。天龍寺専門道場にて修行。元建長寺派教学部長、臨済宗連合各派布教団布教師。建長寺派布教師会副会長。朝日カルチャーセンター講師。茶道裏千家淡交会横須賀支部長 。著書に『禅の坊さんもぼやく。そして学ぶ 。』(角川書店) 、『無心のすすめ』(集英社)『禅、ていねいな生き方』(三笠書房)などがある。

 

笠 龍桂(かさ・りょうけい)
臨済宗建長寺派東学寺住職。1960年滋賀県生まれ。花園大学仏教学科卒。16歳で出家。滋賀・瓦屋寺、京都・法輪寺、神戸・祥龍寺にて小僧修行。埼玉・平林僧堂にて雲水修行。臨済宗連合各派布教師。臨済宗建長寺派布教師会副会長。小田原市川東仏教会副会長。

 

小澤大吾(おざわ・だいご) 臨済宗建長寺派東光禅寺副住職。1977年横浜市生まれ。立命館大学卒。英国キャンプヒル福祉コミュニティー・ ケアワーカー。オランダ国立社会科学大学院大学・開発 学修士課程修了。民間企業にて、開発途上国における政府開発援助の広報・調査業務等に従事。建仁寺僧堂、建長寺僧堂にて修行。建長寺派布教師補。神奈川県仏教青年会広報局長。全日本仏教青年会出向理事。

 

川野泰周(かわの・たいしゅう) 臨済宗建長寺派林香寺住職。1980年横浜市生まれ。2004年慶應義塾大学医学部卒業。住職の執務の傍ら 、RESM新横浜睡眠・呼吸メディカルケアクリニック副院長として精神科診療を担う。従来の治療法に加え、マインドフルネスや禅を取り入れた治療を積極的に導入。著書に『「あるある」で学ぶ余裕がないときの心の整え方』(インプレス)ほか。共著・監修多数。

 

松本隆行(まつもと・りゅうこう) 臨済宗建長寺派能満寺住職。1972年神奈川県生まれ。東京理科大学理学部数学科卒業。建長寺僧堂で修行。県内の学校で数学講師をつとめる。東日本大震災後、僧侶ボランティア・スジャータプロジェクトを立ち上げ、復興支援を続けている。2013年、第37回正力松太郎賞特別賞・震災支援功労賞受賞。

 

大竹 稽(おおたけ・けい) 思想家・文筆家。1970年愛知県生まれ。旭丘高校から東京大学理科三類に入学するも、医学に疑問を感じ退学し、私塾を始める。その後、東大大学院に再入学し、フランス思想を研究した。現在は私塾を中心に、「共生」と「死」に取り組んでいる。